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肩甲骨が柔軟に動かないと呼吸が苦しいことで酸素不足に陥る

2017.11.1

呼吸をする上で大切なことは、肺臓の周りの内外の筋肉を柔軟にすることです。
すると一度にたくさんの空気を摂り込むことができます。
摂り込めば摂り込むほど新鮮な酸素が体の健康を育む一歩になります。

その呼吸を良くする方法の1つとして、肩甲骨の柔軟性アップは欠かせません。
今回紹介するストレッチは、肩甲骨を左右に大きく動かし背骨側に寄せることで、たくさんの空気を吸うことができます。

猫背になればなるほど呼吸は浅くなります。
吐く方はしやすいのですが酸素を摂り入れることが非常に難しくなります。

現在呼吸が苦しいなと感じている方は、是非今回のストレッチで呼吸をしやすくして、たくさんの酸素を体内に入れて健康増進に努めましょう。

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呼吸が苦しい方は肩甲骨の左右の動きの柔軟性を確認

まず両足を肩幅に開いて立ちます。
両肘を90度に曲げ手のひらを上向きに前に出します。
そこから両肘を背中でくっつけるように、手を外に開いていきましょう。

チェック方法

  1. 両手が90度以上外に開く。
  2. どちらかが90度以下。
  3. どちらも90度以下。

判定

  1. しっかり肩甲骨の柔軟性があります。
  2. どちらかの肩甲骨の柔軟性が少なくバランスの悪い状態です。
  3. 左右とも肩甲骨の柔軟性が少ないです。
    猫背状態と考えられ酸素の摂取量が少なくなり呼吸が苦しい、または呼吸器系の病になりやすい状態と言えます。

肩甲骨の柔軟性を高めると呼吸も良くなり運動パフォーマンスを上げる

捻れる動きができるのは頚椎、胸椎、肩関節そして股関節です。
これら全ての体幹の関節は、筋肉や腱などが繋がり肩甲骨と関わりを持っています。

つまり肩甲骨の柔軟性は体幹を動かす上でとても大切だと言えます。

そんな肩甲骨が固まると、体幹上部だけではなく下部の動きも制限を受けるということになります。

日本人の特徴は猫背タイプの人が多く、肩甲骨が外側へ動くことはしやすいですが胸を張って肩甲骨を寄せることがどちらかと言えば不得意です。

またパソコンやスマートフォンなど使う際、首だけを曲げたり、猫背気味な姿勢でいる時間が長時間になり、肩甲骨の下部辺りの背骨から猫背になっている人を多く見かけるようになりました。
その状態でスポーツをしても、呼吸が上手くできず酸素も入りませんし、レベルの高い3D的な技術の動きもできません。
結局小手先の動きに留まります。
いくら筋肉をつけても消耗度が激しく苦しいですし、怪我をする可能性が大きくなるだけです。

軸をしっかり持った姿勢を保つには、肩甲骨の柔軟性が鍵になります。
それがパフォーマンス向上の一歩になります。

肩甲骨の柔軟性は呼吸が良くなり内臓を強くする

肩甲骨の柔軟性を上げれば酸素を大きく摂り込むことができます。
横隔膜とともに肺臓が大きく膨らんだり縮んだりすることがしやすくなり、内臓の内側からのストレッチとしての効果も期待できます。

また二酸化炭素を吐いて酸素を多く摂り込めることで、酸素がたくさん入った血液を体へ運ぶことができ、健康を維持する可能性を見出すことができます。

酸素がたくさん入らずガス交換ができない状態は苦しいですし、風邪や気管支炎など咳き込むことも状況によっては多くなりやすく、免疫力が下がりやすい状態とも言えるのです。

体の歪みは内臓を阻害すると言われていますが、その大きな原因は肩甲骨の柔軟性の欠如が歪みであり、結果的に内臓を阻害するということに繋がります。

この後紹介するストレッチは、肩甲骨の柔軟性を高め、呼吸力を向上し、ガス交換が容易にできるようになる簡単な運動です。

苦しい呼吸が楽になる肩甲骨ストレッチ ショルダーブレイドオープンの流れ

今回はショルダーブレイドオープンという、肩こり改善のストレッチを行います。

両足を肩幅に開いて立ってください。

手のひらを上向きにして、肘の位置と手のひらの高さが同じになるよう肘の曲がる角度を90度に設定してください。

そこから両肩が上に上がらないように、必ず下に下げたまま肘を後ろに引いていきましょう。

引いたら手を少し外に開くように回して、胸を広げて10秒間姿勢をキープします。

脇がしっかり締まっているか確認しましょう。

引き寄せたまま10秒ストレッチを掛けたら、その後10回反復して可動域を広げていきましょう。

肩甲骨を引き寄せた上で手を外に開くことによって、さらに胸の筋肉が伸ばされます。
どうしても胸の筋肉がグーと硬くなって縮こまり、両肩が前に出てくる方がたくさんいます。
是非このストレッチで改善してください。

ショルダーブレイドオープンのポイント/回数・タイミング

ショルダーブレイドオープンを行う上でのポイント

肘を背中の下のほうに押し込むイメージをすると、肩甲骨が寄り肩が上がることなく効果が出やすいです。

回数・タイミング

10秒キープ、その後10回動かします。
朝昼晩と3セット以上できると良いです。

ストレッチ目的/強度/ターゲット

目的

肩甲骨可動域拡大。
呼吸の質改善。
最大酸素摂取量アップ。

運動強度☆☆

いつでもどこでもできます。

このようなお悩みがある方

  • 肩が上がりっぱなしの方
  • 呼吸が浅く苦しい方
  • 背中が固まっている方
  • 猫背になりがちな方

ストレッチは以下のことを守って進めてください。

ストレッチを行う上での注意点

【ストレッチ動画No.123】苦しいのが嘘みたいショルダーブレイドオープンで呼吸改善

肩甲骨の柔軟性は体質改善の第一歩

酸素を多く摂り込むことができれば、体全体の水の流れや内臓や脳が元気になってきます。
なぜなら水の流れがスムーズになれば代謝も上がってくるというものです。

最近の傾向として上半身は汗をかいたり体は熱いのに足は冷たい、という人が増えています。
これはお尻周りが硬くなったとか骨盤の歪みが原因と言われています。

しかし、その原因はあくまで結果的にそうなったとも考えられます。
パソコン、スマートフォンを利き腕だけに頼った長時間の猫背の助長がそうしているのです。
当然猫背が進めば骨盤は後傾してきます。
それが結果的に下半身の冷えに繋がるのです。

実際に肩甲骨が内側に寄らない人の中で、坐骨神経症気味になる方が急増していて、足の神経系の痛みを引き起こしている人を良く見かけます。
冷え性の人に多く見られる症状の1つです。
そんな方は、肩甲骨の柔軟性を高め姿勢を正常に戻すことだけで、体質改善の一歩となるはずです。

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